砂藤力道というキャラクターを語る上で絶対に外せないのが、雄英高校の学生寮「ハイアライズ・アライアンス」導入時に描かれた「部屋王決定戦」でのシフォンケーキ無双です。
もともと砂藤力道がお菓子作りを始めたきっかけは、「個性を最大限に生かすため、効率よく美味しく糖分を摂取したい」という極めて実用的な理由からでした。しかし研究を重ねるうちに調理スキルそのものがプロ級へと昇華していったという背景があります。
部屋王決定戦において、男子生徒たちが個性的な自室を披露する中、砂藤力道の部屋はトレーニング器具が並ぶごく普通の空間でした。しかし彼が「ちょうど焼き上がったから」と何気なく振る舞った焼きたての自家製シフォンケーキが現場の空気を一変させます。
その極上のふわふわ食感と上品な甘さは、麗日お茶子、芦戸三奈、耳郎響香、蛙吹梅雨、葉隠透ら女子メンバー全員を瞬時にノックアウト。「女子票の組織票」を完璧に集めた砂藤力道は、名だたる強豪を抑えて初代・部屋王の栄冠を勝ち取りました。
このエピソードは単なるギャグシーンにとどまらず、過酷なヴィラン連合との抗争に晒され緊張状態にあったA組生徒たちの心を解きほぐす、極めて重要なヒーリングの役割を果たしました。以降も彼の部屋で作られるスイーツは、クラスの団結とコミュニケーションを深める温かなシンボルとして愛され続けます。