この地が観光地として発展した歴史の背景には、一人の英国人の存在がある。明治時代にこの山を愛し、日本初のゴルフ場を開設するなどリゾート開発の礎を築いたアーサー・ヘスケス・グルームだ。「六甲山の開祖」と呼ばれる彼のフロンティアスピリットは、今も山上のあちこちに息づいている。
彼が愛した自然景観を守りつつ、近代的な観光資源へと磨き上げた歴史のストーリーは実に興味深い。かつての避暑地文化と現代のアウトドアカルチャーがどのように交差してきたのか。歴史スポットを巡る散策路を歩けば、単なる観光にとどまらない深い奥行きを感じ取ることができるはずだ。