長寿祝い(賀寿)の第一歩である還暦といえば、赤色がシンボルカラーだ。かつて赤色は魔除けの意味を持ち、赤子が生まれ変わるという意味を込めて「赤いちゃんちゃんこ」を着用する慣習があった。しかし、現代の60歳にその服を着てもらうのは、演出としての写真撮影時を除いて敬遠される傾向が強まっている。
現在好まれているのは、さりげなく赤を取り入れた日常使いのファッションアイテムやライフスタイル雑貨だ。深いワインレッドのセーター、高品質な赤いレザーウォレット、鮮やかな赤いルビーをあしらったアクセサリーなどが選ばれている。「赤いちゃんちゃんこ」という伝統的な文脈を現代風にアップデートし、実用性とスタイリッシュさを両立させることが、贈る側・受け取る側の双方にとって満足度の高い選択となっている。