キャリアの原点である北海道日本ハムファイターズでは、絶対的な4番打者として君臨した。3度の打点王に輝き、チームを日本一へと導いた雄姿は今もファンの心に強く残っている。しかし、球界を揺るがした出来事をきっかけに、彼は慣れ親しんだ北の大地を離れることとなった。
無償トレードという異例の形で読売ジャイアンツに加入した当時、世間の視線は決して温かいものばかりではなかった。黒髪に染め直し、髭を剃り落として会見に臨んだ姿。そこには、背水の陣で挑む覚悟が滲み出ていた。
東京ドームの打席に立ち続ける中で、彼は真摯なプレイと結果で批判を称賛へと変えていった。圧力を力へと変換する精神力。土壇場で見せる集中力は、読売ジャイアンツという特別な球団の重圧をも跳ね返すほどのエネルギーを秘めていた。