フローレンスは単なる保育サービス事業者にとどまらず、社会制度の網の目からこぼれ落ちる家庭の課題に合わせて事業領域を柔軟に拡大してきました。その主要な柱は大きく3つに集約されます。
第一の柱である病児保育事業は、共働き世帯が直面する「子どもの急な発熱時に会社を休めない」という課題に対し、当日朝の予約でも100%シッターを派遣する共済システムを日本で初めて確立しました。働く保護者からの信頼は極めて厚く、都市部における共働きインフラとして定着しています。
第二の柱は、望まない妊娠や赤ちゃんの遺棄・虐待死を防ぐための「赤ちゃん縁組事業(特別養子縁組)」です。予期せぬ妊娠に悩む女性向けの無料相談窓口を運営し、経済的・環境的理由で育てられない実親と、子どもを望む育て親を法的手続きに則ってマッチングする包括的セーフティネットを構築しました。
第三の柱が、2017年に東京都文京区から始まった「こども宅食事業」です。経済的に困窮する子育て世帯へ定期的に食品を届けることをドアノックツールとし、孤立しがちな家庭との継続的な接点を確保して早期の見守り・支援につなげるモデルを確立。ふるさと納税を活用した官民協働スキームは、その後全国の自治体へと水平展開されました。