塩化マグネシウムの恩恵を最大限に引き出すためには、湯の温度と投入量のバランスが鍵を握る。一般的な家庭用浴槽(約150〜200リットル)に対して、純度99%以上の塩化マグネシウムフレークであれば、まずは付属スプーン2〜3杯(約30〜50g)からスタートするのが理想的だ。慣れてきた段階で100g程度まで増量すると、本格的なタラソテラピー(海洋療法)に近いミネラル濃度を再現できる。
湯温は38度から40度のぬるめに設定し、15分から20分かけてじっくり浸かる。熱すぎる湯は交感神経を刺激し、血管を収縮させてしまうため経皮吸収の効率を下げてしまう。注意点として、皮膚に細かな傷やカミソリ負けがある部位、あるいは重度のアトピー性皮膚炎の急性期には、強烈なピリピリとした刺激を感じることがある。違和感を覚えた場合は直ちに濃度を薄めるか、シャワーで洗い流す慎重さが求められる。入浴後は水分をしっかりと補給し、休息をとることで副交感神経が優位になり、深い睡眠へと導かれる。