スポーツ報道において、コールド負けを喫したチームは時に「一方的な敗者」として描かれがちだ。しかし、現場の取材を重ねると、その挫折こそがチームや選手個人を劇的に成長させる触媒になっていることに気づかされる。
新チーム発足直後の秋季大会で惨敗し、コールド負けの屈辱を味わったチームが、冬場の厳しいトレーニングを経て翌夏の予選で劇的な快進撃を見せる例は枚挙に暇がない。「自分たちの何が通用しなかったのか」が白日の下に晒されるコールド負けは、曖昧な敗戦よりもはるかに強烈な課題意識を選手たちに植え付ける。大差で敗れたベンチで涙を拭い、泥にまみれながら相手を称える球児たちの姿には、勝ち負けを超えたスポーツの本質的な尊さが宿っている。