大地そのものを盛り上げて造られた人工の山、それがモエレ山だ。標高52メートル、地域全体のランドマークとしてそびえ立つこの山は、かつてのごみや残土を積み上げて作られた。ゆるやかな階段を上り詰めると、札幌市内を一望する大パノラマが広がる。ノグチは、平坦な地形に高低差を生み出すことで、空間全体にリズミカルな躍動感を与えた。
一方で、静寂と知的な緊張感を漂わせるのがテトラマウンドだ。直径2メートルのステンレスパイプで組まれた巨大な三角錐と、その直下に盛られた芝生の円錐丘。非常にシンプルでありながら、光の射す角度や影の伸び方によって多様な表情を見せる。大地と金属、光と影が調和するこの空間は、まさに現代アートの極致と言えるだろう。