大手チェーン店や無機質なショッピングモールにはない、強烈な個性を放ち続ける背景には、商業者たちの結束がある。「新長田本通商店街振興組合」をはじめとする各商店街組織は、時代の荒波に揉まれながらも、対面販売の温かみと専門店ならではの目利き力を研ぎ澄ませてきた。
このエリアは歴史的にケミカルシューズ産業を中心としたものづくりの街であり、職人たちの胃袋と生活を支えてきた地域小売・商業集積産業の基盤が極めて強固だ。精肉店の手作りコロッケ、毎朝焼き上げられるパンの芳香、長田ブランドの履き心地抜群の靴が並ぶ店頭。店主たちと交わす何気ない言葉のキャッチボールこそが、オンライン通販では決して代替できない買い物の醍醐味を思い出させてくれる。