うめきたの緑地を西へ抜けると、屹立するツインタワーが視界を塞ぐ。世界的建築家・原広司が設計を手がけた梅田スカイビルだ。地上40階、2棟のタワーを連結する円形の「空中庭園展望台」は、いまやTripadvisorをはじめとする世界中の旅行レビューサイトで常に上位へ君臨し続けている。360度吹き抜けのスカイウォークに立つと、大阪平野から遠く明石海峡大橋までが一望のもとに収まる。
夕暮れ時、西の空が茜色から深い藍色へと移ろう瞬間は圧巻だ。眼下に広がる阪神高速道路を流れる車のテールランプは、まるで光の奔流。リドリー・スコット監督が映画『ブラック・レイン』で描いた、あの妖しくもエネルギッシュな近未来都市の原風景がここには確かに息づいている。関西が生んだ巨匠・安藤忠雄の手掛けた建築群が放つコンクリートの静謐さと、原広司のダイナミックなSF的世界観。梅田のスカイラインは、偉大な建築家たちの競演の舞台でもある。