日本の郵便料金の推移を振り返ると、はがきの料金が「60円」だった時代は、ある特定の社会背景と重なっています。
郵便はがきの料金は、1981年に40円、1989年の消費税導入(3%)時に41円、そして1994年に50円へと改定されました。その後、消費税率の引き上げ(8%)に伴い2014年4月に52円となり、2017年6月に人手不足や配達コストの上昇を背景として通常はがきが「62円」へ値上げされました。
切手としては日常的に使われていた60円券面ですが、定形郵便やはがきの基本料金そのものが「ちょうど60円」に設定されていた期間はほぼなく、常に増税や料金改定の過渡期を支える額面として機能してきました。郵便料金の刻み幅を見るだけでも、日本社会の物価変動と税制改定の歩みが鮮明に浮き彫りになります。