小回りコースの攻略において、コースの癖を知り尽くした騎手と、物理的に有利なポジションを確保できる枠順の選定は勝敗を分ける決定打です。
福島競馬場における枠順の有利不利は、芝とダート、そして開催時期によって完全に二極化します。
芝1200mでは、スタートから最初のコーナーまでの距離が約412mと長いため、1枠〜3枠の内枠が有利です。ただし、開幕後半になって内側の芝が剥がれると、6枠〜8枠の外枠差し馬の複勝回収率が急上昇します。一方、ダート1700mはスタート直後にコーナーを迎えるため、内枠で包まれるリスクのある馬よりも、スムーズに好位の外目につけられる中枠(4〜6枠)が最も安定した成績を残しています。
騎手リーディングと騎乗戦略に目を向けると、ローカル福島には明確な「スペシャリスト」が存在します。
ベテラン勢では、コースの起伏と仕掛け所を熟知している戸崎圭太騎手や丹内祐次騎手が抜群の安定感を誇ります。特に丹内騎手は、人気薄の先行馬を積極的に前へ押し出して粘り込ませる騎乗に定評があり、単複回収率で常に高い数値を維持しています。
また、減量恩恵を活かせる若手騎手(▲3kg減、★4kg減)の存在も見逃せません。直線が短いため、斤量の軽い若手騎手がハナを奪ってノープレッシャーで逃げた場合、そのまま逃げ切ってしまう波乱劇が多発します。