原作者の急逝という未曾有の事態に直面しながらも、作品が終了することはありませんでした。クレヨンしんちゃんの連載継続の理由には、関係者の強い情熱と緻密な体制づくりがありました。
臼井氏のアトリエには生前に書き溜められていたプロットやネームのストックが存在しており、まずはそれらを元に追悼掲載が行われました。その後、双葉社と遺族、そして長年臼井氏を支えてきたアシスタント陣による制作集団「臼井儀人&UYスタジオ」が結成され、2010年夏から『新クレヨンしんちゃん』としての新連載がスタートしました。
テレビアニメや劇場版映画を制作するシンエイ動画・テレビ朝日側も「臼井先生が遺してくれた温かい家族の絆と笑いを、子どもたちに届け続けたい」と継続を即座に表明。原作者のDNAを忠実に継承しつつ、時代に合わせたアップデートを重ねたことで、作品は世界的なメガコンテンツへと成長を続けています。