事故の発端となったのは、2009年9月11日朝の出来事でした。臼井さんは家族に「群馬県方面へ日帰り登山に行ってくる」と言い残して埼玉県春日部市の自宅を出発。しかし、夕方になっても帰宅せず、携帯電話の呼び出し音は鳴るものの本人が応答することはありませんでした。
異変を察知した家族が翌12日に埼玉県警春日部警察署へ捜索願を提出。携帯電話の微弱な電波(基地局情報)などを手がかりに、長野県警と群馬県警が合同で広範囲な捜索を開始しました。臼井さんの自家用車が荒船山の登山口近くにある内山峠の駐車場で発見されたことで捜索態勢は一気に絞り込まれ、連日ヘリコプターや山岳救助隊が山中をくまなく捜索する事態へと発展します。
行方不明の一報が報じられて以降、日本中が無事の帰還を祈り続けましたが、発生から9日目となる9月19日に登山客の目撃情報によって発見に至り、翌20日に悲報へと変わる結末を迎えました。