出雲市が推進してきた「国指定重要文化財旧大社駅保存修理工事」は、駅舎の沈下修正や耐震補強、屋根の葺き替え、破損部材の伝統工法による修復など、建物を根本から救い出す大規模な事業です。関係各所の発表資料によると、2026年(令和3年)2月1日に着工した本体修理工事は、2026年(令和7年)12月20日をもって完了し、足場と巨大な素屋根(仮設覆い屋)の撤去が進められました。
2026年現在の様子としては、外観を覆っていた工事用シートが外され、大正期の凛とした姿を取り戻した堂々たる社殿風駅舎が再び姿を現しています。出雲市観光案内および教育委員会の情報によると、内装の最終調整や展示・受入態勢の構築を経て、2026年春以降に完全なグランドオープンとしての一般公開を迎えるスケジュールとなっています。
工事期間中は安全確保のため駅舎内部への立ち入りが制限されていましたが、リニューアル後は往時の風情を色濃く残す待合室や切符売り場、精緻な格天井などが往年の輝きのまま見学可能となります。長期間にわたる修理を経て、部材の一つひとつに息づく職人技と歴史の重みを間近で体感できる絶好のタイミングが到来しています。