Q1:瞑想や呼吸法を始めると、かえって雑念が次々に湧いて集中できません。失敗でしょうか?
A1:全く失敗ではありません。雑念が湧くのは人間の脳の正常な防御機能です。重要なのは「雑念をゼロにすること」ではなく、「あ、別のことを考えていた」と気がついて呼吸や五感に意識をそっと戻すプロセスそのものです。意識が逸れて戻す回数が多いほど、脳の注意制御の筋力(前頭前皮質の回路)が鍛えられます。
Q2:将来の計画やリスク管理を考えることと「今ここを生きる」ことは矛盾しませんか?
A2:矛盾しません。「今ここ」に立つとは、無計画に生きることではなく、「今、この瞬間に必要な計画作業を意識的に行う」ことを意味します。建設的な計画立案は「今ここ」で行われる現実的な作業ですが、漠然と「将来どうしよう」と怯え続けるのはエネルギーを浪費する「未来への妄想」です。この2つを明確に区別することが大切です。
Q3:日々の仕事や家事が忙しすぎて、瞑想の時間を確保できません。
A3:特別な瞑想時間を取らなくても実践可能です。「歩くときに足の裏が地面に触れる感触に意識を集中する」「歯を磨くときにブラシの毛先が歯茎に当たる感覚を味わう」「食事の最初の一口を味覚だけに集中して食べる」といった日常の動作すべてが「今ここ」の実践(日常マインドフルネス)になります。