多くの二世タレントが親と同じ役者の道を選ぶ中、翔太が選んだのは音楽だった。彼はギタリスト、そしてボーカリストとしてバンド活動やソロでの表現活動に没頭していく。演技の世界に入れば、嫌でも父親の影がつきまとう。それを避けるための選択だったのか、あるいは純粋な初期衝動だったのか。
彼の生み出すサウンドは、決してお仕着せのポップスではない。どこか退廃的で、それでいて人間臭い温かみを感じさせる泥臭い音楽だ。親の名前を一切伏せてライブハウスのステージに立ち、汗を流す日々。そこには、コネや肩書きを嫌い、実力だけで勝負しようとする、父親譲りの頑固な職人気質が息づいている。