今年の春は早い。いや、早すぎる。2月下旬の異例の暖かさが引き金となり、全国のソメイヨシノは一斉に蕾を開いた。しかし、満開の喜びも束の間、春の嵐が日本列島を襲った。この気象パターンが、例年以上の規模の「花吹雪」を引き起こしている。
気象庁の関係者は「開花から満開、そして落花までのスパンがここまで圧縮された年は記憶にない」と語る。かつては1週間以上かけてゆっくりと散っていた桜が、わずか3日ほどで一気に舞い散る。この「超短期決戦」とも言える状況が、皮肉にもかつてないほどダイナミックな景観を生み出しているのだ。