かつて日本中を騒がせた不倫騒動と、それに続く離婚。あの時、東出昌大という存在は社会的な指弾の対象だった。テレビから彼の姿は消え、誰もが彼を過去の人だと思った。しかし、彼が山にこもり、一切の言い訳をせずにただ泥臭く生きる姿を見せ続けるうちに、世間の空気は徐々に変化していった。
「もう許された」わけではないかもしれない。しかし、世間は彼に対する「怒り」に飽き、代わりにその特異な生き方への「興味」を抱くようになった。SNSで日々他人の動向を監視し合う現代社会において、電波の届かない山奥で淡々と生きる彼の姿は、ある種のアンチテーゼとして機能している。