病院の廊下を歩くと、一般的な医療機関に漂う独特の緊迫感とともに、明るく温かな絵画や季節の装飾が目に飛び込んでくる。長期入院を余儀なくされる子どもたちにとって、病院は治療の場であると同時に生活の場でもあるからだ。
チャイルドライフスペシャリスト(CLS)や院内学級の教員が常駐し、闘病中の遊びや学習の機会を保障する取り組みが徹底されている。また、病児に付き添う家族の心身の疲弊を防ぐため、隣接する宿泊施設やファミリールームの機能拡張も推進された。「子どもの笑顔を取り戻すには、まずお母さん・お父さんの不安を和らげなければならない」という現場スタッフの共通認識が、温もりあるケアの根底に流れている。