京都の歴史散策において、圧倒的な人気を誇るのが幕末エリアです。尊皇攘夷の志士と、治安維持を担った幕府側の武士たちが鎬を削った現場は、現在も徒歩で回れる距離に密集しています。効率よく臨場感を味わうための京都幕末偉人巡り観光ルートをご紹介します。
スタート地点として外せないのが、壬生エリアに点在する新選組京都ゆかりの場所です。壬生寺の境内には局長・近藤勇の胸像や隊士の墓が佇み、すぐ近くの八木邸では初代筆頭局長・芹沢鴨暗殺の際についたとされる刀傷が今も生々しく柱に残っています。厳しい掟のもとで青春を燃やした若者たちの苦悩と覚悟が、静かな住宅街の空気の中に溶け込んでいます。
そこから四条河原町方面へ足を伸ばすと、三条木屋町周辺の池田屋騒動跡地(現在は飲食店)や、桂小五郎(木戸孝允)が潜伏した料亭跡が連なります。そして河原町通沿いには、坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された「近江屋跡」の石碑が佇んでいます。喧騒の商業エリアの中に立つ石碑の前に立つと、近代日本の夜明けを前に散った志士たちの無念が胸に迫ります。
さらに足を伏見エリアまで伸ばせば、前述の寺田屋が佇む濠川沿いの風情ある景色が広がります。激動の時代を駆け抜けた両陣営の足跡を対比しながら巡ることで、歴史の立体的なドラマが鮮明に浮かび上がってきます。