大垣書店京都本店の真骨頂は、圧倒的な専門性と情熱が込められた棚作りに現れている。とりわけ日本文学と人文・教養書のコーナーは、他店の追随を許さない深みを誇る。村上春樹をはじめとする現代文学の巨匠の作品が並ぶ棚では、単に新刊を売るだけでなく、その作品の背景にある思想や影響を受けた海外文学までが関連づけて展開される。
さらに、全国の書店員が支持を集める本屋大賞のノミネート作はもちろん、地元・京都の文化発信を担う「京都文学賞」関連の特集コーナーは目を見張る充実度だ。地域に根ざした文芸の芽を育て、読者へと届ける確固たる姿勢。学問と芸術が息づく京都という土地柄を反映した棚は、足を踏み入れるたびに新たな知的好奇心を呼び覚ましてくれる。