器や盛り付けにも、職人の妥協なき美意識が貫かれている。江戸時代から続く銘窯の骨董器や現代作家の美術工芸品に彩られた料理は、まるで額縁に収められた絵画のようだ。カウンター越しに見える板前の無駄のない動作は、それ自体が完成された洗練のアートパフォーマンスと言える。
大きなガラス窓の向こうには、計算し尽くされた日本庭園が広がる。竹林を渡る風の揺らぎや、四季折々に姿を変える植物の情景を眺めながら傾ける銘酒。五感すべてが研ぎ澄まされるようなこの極上の空間体験こそが、記念日や大切なビジネス接待、あるいは自分への最高のご褒美として選ばれ続ける所以だ。