京都府の東南端、奈良県や三重県と境を接する南山城村は、府内で唯一残る「村」である。宇治茶の主産地として長年高品質な茶葉を供給し続けてきた歴史を持つが、かつてはその存在が一般に広く知られているとは言えない状況もあった。その流れを大きく変えたのが、広域で展開された「お茶の京都ブランディングプロジェクト」だ。
単に茶葉を売るのではなく、お茶のある暮らしや景観、歴史そのものをプレミアムな観光コンテンツとして発信していく取り組みである。現地の村長(南山城村)をはじめとする行政と生産者が一体となり、村のアイデンティティである宇治茶を核とした地域再生へと足を踏み出した。その象徴的拠点として誕生したこの道の駅は、まさに本物の茶文化を体験できる生きたメディアとしての役割を果たしている。