今宮神社は「玉の輿」や「あぶり餅」だけに留まらず、平安の息吹を今に伝える重要な文化財と神事に満ちています。境内を歩く際は、以下の主要スポットを巡ることで参拝の深みが格段に増します。
1. 京都三大奇祭の一つ「やすらい祭(鎮花祭)」
毎年4月第2日曜日に斎行される「やすらい祭」は、鞍馬の火祭、広隆寺の牛祭(現在は休止中)と並ぶ京都三大奇祭の一つです。平安期に桜の花びらが散る季節に流行した疫病を鎮めるため、花傘を中心に鬼や囃子方が町を練り歩きます。風流傘(ふりゅうがさ)と呼ばれる巨大な赤い花傘の下に入ると、その年1年間を無病息災で過ごせると信じられており、全国から数千人規模の群衆が集まります。
2. 西陣織の祖神を祀る「織姫社(おりひめしゃ)」
境内にひっそりと佇む末社・織姫社には、機織りの神である栲幡千々姫命(たくはたちぢひめのみこと)が祀られています。日本を代表する伝統工芸・西陣織の職人やクリエイターたちが技術向上や芸術的開眼を願って参拝を重ねており、ものづくりやデザインに携わる人々にとって隠れた聖地となっています。
3. 御朱印とおみくじの評判
授与所では、通常の力強い墨書の御朱印(初穂料500円)に加え、季節の草花や和歌があしらわれた見開き限定御朱印(初穂料1,000円前後)、やすらい祭期間限定の特別朱印などが頒布されています。また、おみくじは吉凶のみならず、人間関係のあり方や金運の本質について厳しい警句と温かい助言が記されていると評判で、参拝者が自己の現状を見つめ直す指針として支持されています。