今年、ブランドが打ち出す新たなコレクションは、これまでの和の枠組みを鮮やかに拡張している。特に注目を集めているのが、古典的な意匠をミニマルな幾何学パターンへと再解釈した和雑貨・ちりめん細工の数々だ。現代の住空間やスマートデバイスに違和感なく溶け込む洗練されたカラーパレットが採用されている。
新作のスマートフォンショルダーやカードケースは、凹凸のある独特のシボ(ちりめん特有の縮み)が手に馴染み、滑り止めの実用性と心地よい触感を見事に両立させた。撥水加工を施した新素材とのハイブリッド生地も登場し、雨の日でも気兼ねなく持ち歩ける耐久性を獲得している。
「飾る工芸から、使い倒す工芸へ」。伝統をガラスケースから解放し、日々の相棒として愛着を育てるためのアイデアが随所に散りばめられている。