空気が乾燥する季節になると、衣類の摩擦によって生じた電気が逃げ場を失い、繊維の表面にどんどん蓄積されていきます。これが限界に達した瞬間、金属などに触れることで一気に放電し、あの痛烈なパチパチ感を引き起こします。静電気防止スプレーの仕組みの核となるのは、洗剤などにも広く使われている「界面活性剤」です。
界面活性剤分子には、油になじみやすい親油基と、水になじみやすい親水基が存在します。スプレーを衣類に吹きかけると、親油基が繊維の表面にしっかりと吸着し、親水基が外側を向いて整列します。この外側を向いた親水基が空気中のごくわずかな湿気を瞬時にキャッチして極薄の水分膜を形成。この水分が電気の通り道(導電路)となり、発生した静電気を空気中へスムーズに逃がすため、界面活性剤の静電気防止効果によって放電や吸着がピタリと収まります。
さらに多くの製品にはエタノールなどの速乾性アルコール成分が配合されており、繊維を濡らして重くすることなく、吹きかけた直後からサラリとした快適な着心地をキープできる設計になっています。