客観的な数値だけでは見えてこない「過酷な労働実態」について、現職・退職者の証言や手記から検証します。
警察白書や現場の証言によると、警察官が手にする高給の裏には、過酷な肉体的・精神的負荷が存在します。元刑事の男性は自著や取材において、次のような実情を吐露しています。
「当直勤務は朝8時半から翌朝8時半までの24時間拘束だが、事件が起きれば非番の日もそのまま取り調べや現場鑑識に追われ、連続36時間勤務になることも日常茶飯事だった。当直明けの『非番』は休養日ではなく、書類作成で消えていく。残業代は予算の枠内で支払われるものの、命と時間を削って稼いでいる感覚が拭えなかった」
また、SNSや匿名掲示板等で共有される現役警察官の生の声を見ても、「給料自体は同年代の友人より確実に高いが、プライベートの行動制限(旅行の事前届出、厳しい服務規律、夜間の呼び出し)を考えると割に合わないと感じる瞬間がある」という指摘が散見されます。
「高給である」という事実は揺るぎないものの、それは「厳格な規律・プライベートの犠牲・肉体的リスク」と等価交換された報酬であるという構造的理解が不可欠です。