警備業界を志望する際、SNSやネット掲示板で頻繁に目にするのが「制服代が給料から天引きされた」「自腹で購入させられた」という噂です。労働現場の証言取材を進めると、過去の悪質な一部業者における慣習や、預かり金(デポジット)制度の誤認が背景にあることが浮き彫りになります。
労働基準法第89条に基づき、業務上必要な作業服を労働者に負担させる場合は就業規則への明記が必要ですが、現在の大手・中堅警備会社では制服・装備品は原則として無償貸与が業界標準です。悪質な業者による「初月給与からの数万円天引き」といったトラブルは労働基準監督署からの是正勧告対象となるケースが増加しています。
現場で実際に支給・貸与される警備員の防寒着・装備品一覧には、季節や担当業務に応じた多彩なアイテムが含まれます。
- 基本被服:制服上着(春夏用・秋冬用)、制服ズボン、制帽、ネクタイ、ベルト
- 安全装備:夜光反射ベスト、誘導棒(誘導灯)、ホイッスル(モール付き)、白手袋
- 季節対策品:防水透湿防寒コート、インナーベスト、ファン付き空調服
- 特殊装備(業務別):警戒杖、防刃ベスト、無線機ホルダー
ここで特に留意すべきは、退職時の制服返却と処分方法です。貸与された制服や標章付きの装備品は会社の所有物であり、万が一にも悪用されて犯罪(警察官・警備員へのなりすまし)に利用されることを防ぐため、厳重な回収管理が行われます。万一紛失した場合は始末書の提出や実費弁償を求められるケースがあり、契約終了時の郵送返却ルールなどを事前に確認しておくことが不可欠です。