金沢の三茶屋街(ひがし・にし・主計町)のなかでも最大規模を誇るひがし茶屋街は、文政3年(1820年)に加賀藩が公認した花街を起源とします。重要伝統的建造物群保存地区に選定された町並みは、細い路地に至るまで当時の割符(区画)や風情が忠実に保たれており、歩くだけで江戸末期から明治の息吹を肌で感じられます。
旅程を組むうえでまず押さえておきたいのが、ひがし茶屋街の所要時間です。主要ストリートであるメイン通りの往復と写真撮影だけであれば40分程度で通過できますが、文化財指定の茶屋内部を見学し、甘味処での休憩や工芸品の買い物を楽しむ標準コースでは約1.5時間〜2時間を見込む必要があります。
特に週末や連休期間は、メインストリート中央部での写真撮影や人気店舗の入店待ちが発生します。混雑のピークは11時30分から15時30分に集中するため、静寂に包まれた石畳を撮影したい場合は、店舗開店前の午前9時前後の散策が決定的なアドバンテージを生みます。