埼玉県立進修館高等学校の最大のアイデンティティは、1つのキャンパスに普通教育を内包する総合学科と、高度な専門技術を養う工業科3学科が共存している点にあります。学年あたり9クラスという県内有数の規模を持ち、生徒たちは互いに異なる目的意識を持ちながら高校生活を送っています。
総合学科では、1年次に自己の適性や職業観を深める「産業社会と人間」を必修として履修します。2年次以降は、文系・理系の進学科目に加え、ビジネス情報、福祉・生活、国際理解、芸術表現など、自分の興味・関心や志望進路に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを編成できるのが特徴です。進路が定まっていない中学3年生にとって、「高校に入ってから学びたい分野を探せる」という柔軟性は極めて大きな魅力として機能しています。
対する工業系3学科は、旧行田工業高校時代から受け継がれた本格的な工作機械や実験実習棟を備えています。「ものづくり科」では旋盤やフライス盤を用いた切削加工、アーク溶接、さらには3次元CADを用いた機械設計などを実践的に学習します。「電気システム科」では屋内配線工事の実習やシーケンス制御、発電・送電システムの基礎を叩き込まれ、在学中に電気工事士などの難関資格へ果敢に挑戦します。そして「情報メディア科」では、Webデザイン、画像処理、プログラミング、ネットワーク構築など現代のデジタル社会で直結するスキルを磨きます。机上の空論にとどまらない「手を動かして形にする学び」の密度は、一般の普通科高校では決して味わえない領域です。