今井美樹と布袋寅泰が新たな家庭を築く一方で、傷心のどん底に突き落とされた山下久美子もまた、自らの力で力強いリスタートを切っていました。
離婚から3年後の2000年、山下は41歳で双子の女児を出産します。父親の身元については公表せず、未婚の母としてシングルマザーで子どもたちを育てる道を選択しました。自著の中で「子どもを授かったことで、過去のすべての苦しみや執着から解放され、生きていく光を見出した」と語った通り、育児と音楽活動を両立させながら、逞しく人生を切り拓いていったのです。
現在、双子の娘たちも成人を迎え、山下久美子は「ロックの元祖歌姫」としてのライブ活動を精力的に継続しています。還暦を過ぎてもなお衰えないパワフルなハスキーボイスと、痛みを乗り越えた人間的な深みは、同世代の女性ファンを中心に絶大な共感と支持を集めており、悲劇のヒロインにとどまらない成熟したアーティストとしての地位を確立しています。