現代の台風予報を支えているのが、宇宙からの高度な観測網だ。気象衛星ひまわり9号観測プロジェクトによって捉えられた高解像度の可視・赤外画像は、台風の中心位置や雲の発達スピードを分単位で鮮明に映し出している。
さらに、複数の計算シミュレーションを重ね合わせて確率的なブレを弾き出す「台風進路予測アンサンブルモデル」の解析データも興味深い。大気の上層を流れる偏西風の蛇行状態を考慮すると、予測モデルごとに描かれる進路の放物線には一定の幅がある。だが、いずれのシナリオも日本列島への急接近を示唆している点では一致している。