関西国際空港(関空)にとって、巨大台風の襲来はかつてない試練を突きつける。2018年の台風21号では、高潮による滑走路の冠水とタンカーの連絡橋衝突によって空港全体が完全孤立という未曽有の事態に陥った。あの教訓から8年、関空の防災インフラは劇的な進化を遂げている。
護岸の嵩上げ工事はすでに完了しており、最新の水圧耐力を持つ防潮壁が島全体を囲む。さらに、連絡橋への車両進入規制タイミングを従来よりも厳格化。強風警報が発令される前にアクセスを制限し、橋脚への船舶衝突を防ぐための航行管制ゾーンも設定された。関空を運営する関西エアポート関係者は「空港島内の電源設備はすべて嵩上げ・防水化されているが、利用客の安全確保を第一に、早期のターミナル閉鎖と代替輸送の手配に万全を期す」と明かす。