地雷服を語る上で避けて通れないのが、「量産型」との比較だ。一見すると似たようなフリルやリボンを使っているため混同されやすいが、そのデザイン思想と目的は全く異なる。
「量産型」は、ピンクやホワイト、ベージュといった淡いパステルカラーを主役に据え、清楚で親しみやすいガーリースタイルを目指す。その根底にあるのは「推し活」の現場で推しから好かれたい、周囲から浮かない可愛い自分でいたいという他者視点の意識だ。対照的に「地雷服」の主役は圧倒的に黒。そこに濃い目のピンクやスモーキーなカラーを挿し色として差す。シルバーの十字架や南京錠、バックルといった重厚な装飾を好み、他者の評価よりも「自分がどうありたいか」という自己完結型の世界観を貫く。この明確なマインドの違いが、シルエットや色使いの決定的な差となって現れるのだ。