厳罰化や警察の警戒強化だけでストーカー犯罪をゼロにすることはできるのか。専門家の間では、加害者に対する精神医学的・心理学的アプローチの重要性が叫ばれている。
ストーカー行為の根底には、強い執着心、コントロール欲求、拒絶に対する異常な攻撃性がある。単に逮捕や警告を行うだけでは、釈放後や罰金刑の後に再び被害者へ向かう危険性が残るためだ。近年では、警察と医療機関が連携し、加害者に対して受診を勧めるプログラムや治療介入の実施率が上がっている。被害者を遠ざける「防御」だけでなく、加害者の執着を断ち切る「根本治療」が現代の最優先課題となっている。