2026年8月初頭、札幌・大通公園に突如現れた巨大な野外ビアガーデンは、日本中のイベント関係者が固唾をのんで見守る巨大な実験場だった。座席数の限定、完全予約制エリアの設置、滞在時間のコントロール。幾重にも張り巡らされた制約のなかで、来場者の口から漏れたのは「ようやく日常を取り戻した」という深い吐息だった。
整然と並ぶテーブル席で交わされた静かな祝杯。この時試行された入場管理システムや人流の分散ノウハウは、単なる感染症対策の枠を超え、その後の都市型大型イベントにおける顧客体験の質的向上へとダイレクトに繋がっていく。