時代が2026年に至った現在も、その影響力は衰えるどころか拡大を続けている。Netflixなどのグローバルな配信プラットフォームを通じて、日本の昭和カルチャーやレトロフューチャーな美学は世界中の若年層に再発見されている。世界的なアニメーション産業の拡大に伴い、80年代の日本アニメが残したデザインセンスや視覚的アイコンは、現代のストリートファッションやグラフィックデザインにも息づいている。
特に「健康優良不良少年」という文字がプリントされたアパレルやグッズは、海外のサイバーパンクファンやアニメフリークの間でアイコンとしての地位を確立した。戦後の国家プロジェクトとして始まった言葉が、大友克洋の手によってカウンターカルチャーのシンボルへと再定義され、四半世紀以上を経て世界中に消費され続けている現象は、日本の文化史においてもきわめて極端で興味深い変容と言えるだろう。