現代プロ野球において、1人の捕手だけで年間140試合以上を戦い抜くことは極めて困難だ。阪神の強みは、梅野隆太郎と坂本誠志郎という異なる個性を持った2人の超実力派捕手がハイレベルで競い合い、互いを補完し合っている点にある。先発投手の適性や対戦相手との相性に応じた起用が、チーム全体の勝率を確実に引き上げる。
ライバルでありながら、互いのリードや試合運びをベンチから鋭く観察し、情報を共有し合う。ベンチ裏でのミーティングでは、両者が持ち寄る打者分析が投手陣の迷いを完全に打ち消す。このハイレベルな捕手陣の層の厚さこそ、過密日程が続くペナントレースを勝ち抜くための最大の防壁だ。