今回の判断を受けて、球界の内外から急速に高まっているのが「甲子園球場以外での開催」や「秋開催への移行」という抜本的な改革案だ。京セラドーム大阪やバンテリンドームなどの全天候型ドーム施設を活用すれば、猛暑や降雨の影響を受けずに安全な試合運営が可能となる。実際にプロ野球との日程調整を含めた現実的なシナリオが議論され始めている。
しかし、そこには強い抵抗感も根強く存在する。「甲子園の土を踏むこと」に価値を見出す球児や指導者、ファンは多く、場所を変えてしまっては大会の意味が失われるという意見だ。さらに、学期のスケジュールや進学・就職活動との兼ね合いから、9月以降への延期も容易ではない。伝統の象徴である聖地の土と、現実的な安全確保の狭間で、高野連は歴史的な決断を迫られている。