オーブンを予熱する時間がない夕方、1つのフライパンだけで驚くほど濃厚な洋風主菜を作り上げるなら、茄子トマトチーズフライパン調理、あるいはホワイトソースを使わずに仕上げるフライパン茄子グラタン決定版が最適解となります。耐熱皿への移し替えや焼き上がりの皿洗いといった手間をゼロに抑えつつ、直火ならではのメイラード反応(焼き目)を底面にしっかり残せる点が最大の利点です。
このアプローチにおける黄金比は、「なす2本:カットトマト缶1/2缶(または生トマト1個):ピザ用チーズ60g:オリーブオイル大さじ2」の比率です。まず乱切りや輪切りにした茄子を油でしんなりするまで炒め、トマトの果汁を加えて中火で2分ほど煮詰めます。ここで調味料に少量のにんにくすりおろしとコンソメ、隠し味として醤油を小さじ1/2垂らすのがリピーター続出の秘訣です。醤油の醸造香がトマトの酸味をまろやかにまとめ、白米にも合う親しみやすい味わいへと昇華させます。
仕上げにピザ用チーズを全面に広げ、蓋をして弱火で1分半。チーズが溶け切ったところで最後に強火で10秒加熱すると、余分な水分が飛び、香ばしい「おこげ」が形成されます。ボリュームが欲しい家庭では、ここに合い挽き肉を炒め合わせてなすとひき肉のチーズ焼きに仕立て直すだけで、立派な主役級メニューが完成します。