約10年にわたってブランドの顔として君臨した加藤晴彦ですが、2000年代半ばにCMキャラクターを交代することとなりました。ネット上では「何かのトラブルで降板したのではないか」といった根拠のない憶測が飛び交うこともありましたが、真相は全く異なります。
降板の最大の理由は、ウインタースポーツ市場の構造変化と企業のプロモーション戦略の刷新です。1990年代後半のスキー・スノーボードバブルが徐々に落ち着きを見せ、アルペン自体も総合スポーツ用品店やゴルフ(ゴルフ5)、アウトドア(アルペンアウトドアーズ)など多角的な店舗展開へとシフトしていきました。
10年という異例の長期契約を通じて「冬のアルペン=加藤晴彦」というイメージは完全に完成されていたため、企業側が新たなターゲット層の開拓やファミリー層・一般スポーツ愛好家向けへと舵を切るタイミングで、双方納得の上での円満な契約満了を迎えたというのが業界内の定説です。