祥野隆男氏とは一体どんな人物なのか。1982年生まれの彼は慶應義塾大学経済学部を卒業後、父親が創業した精肉店をルーツに持つ「株式会社ロピア」(現OICグループ)に入社した。現場叩き上げの経験を経て、30代の若さで代表取締役社長に就任。「食のテーマパーク」を掲げる同社を、独自の激安路線と圧倒的な商品力でスーパー業界屈指の注目企業へと押し上げた立役者である。
業界内での彼の評価はきわめて高い。既存の流通構造や業界の常識を次々と破り、居抜き店舗を活用したスピーディーな出店や、店舗ごとに仕入れや価格設定の権限を与える独自の経営スタイルを確立した。メディアへの露出を極力控え、現場主義を徹底する職人肌の一面を持つ一方で、海外展開や他業種とのM&Aにも積極的だ。年商数千億円を誇る巨大グループの舵を取る実業家としての手腕は、まさに規格外と言っていい。