日本の超高齢化と単身世帯の激増は、都市の住環境に深刻な影を落としている。誰にも看取られずに息を引き取る「孤立死・孤独死」の件数は年々増加の一途をたどり、事故物件の定義そのものを変化させつつある。
事件性の高い凄惨な現場だけではない。発見が数日遅れただけで特殊清掃が必要となり、不動産価値が急落する例が日常茶飯事となった。大家側が高齢者の入居を躊躇する「入居拒否問題」とも背中合わせの構造だ。
地図上に点在する膨大なアイコンは、単なる好奇心の対象ではない。それは日本の社会構造が抱える悲壮な課題であり、孤立する都市生活者の生々しい足跡そのものを映し出している。