もちろん、築年数を経た物件にデメリットが存在しないわけではない。契約書に判を押す前に、自分の五感を使って確かめるべき急所がいくつかある。もっとも注意すべきは、京都名物の「底冷え」だ。冬場の寒さは骨身にしみる。内見の際にはサッシの建付けを確認し、隙間風が入らないか、結露の跡がひどくないかをチェックしたい。厚手のカーテンや断熱シートで対策できる範囲かどうかの見極めが肝心だ。
音の響き方も重要な確認事項になる。隣室との壁を軽くノックしてみて、中身が詰まっているか、空洞感がないかを確かめる。木造か鉄骨造かによっても遮音性は大きく異なる。さらに、洗濯機置き場が室内にあるのかベランダなのか、キッチンの水圧は十分かといった水回りの動線も暮らしの満足度を左右する。不動産屋の営業トークに流されず、平日の夕方など住人が戻ってくる時間帯に周辺の生活音を確かめるのが失敗を防ぐ鉄則だ。