平穏に見えた佐々木家で決定的な亀裂が表面化したのが、2014年の『週刊文春』によるスクープ報道でした。当時22歳になっていた長女が、継母である榎本加奈子さんから「精神的な圧迫や差別的な扱いを受けた」と告白し、自殺未遂騒動にまで至ったと報じられたのです。
長女側の主張としては、食事の用意や家庭内での接し方に格差があったこと、自宅から追い出されるような形で一人暮らしを強いられたことなどが赤裸々に語られました。この生々しい告白はワイドショーや週刊誌で連日大きく取り上げられ、世間に強烈な衝撃を与えました。
一方で、佐々木主浩氏側および家族関係者からは全く異なる見解が示されました。思春期を迎えた長女の素行や金銭トラブルに対し、親として厳しく躾(しつけ)を行おうとした結果生じた対立であり、決して一方的な虐待やいじめではなかったという反論です。家族崩壊の危機として報じられた騒動の背景には、実母と継母の狭間で揺れる多感な少女の苦悩と、若くして母となった榎本さんの苦闘が複雑に交錯していました。