高松市生島町に位置するレクザムスタジアム。瀬戸内の山と海に囲まれたこの球場は、数々の歓喜と涙を呑み込んできた聖地だ。全国高等学校野球選手権香川大会が開幕すると、スタンドは連日、学校関係者や熱心なファンで埋め尽くされる。炎天下のグラウンドで巻き起こるブラスバンドの大音量と大歓声は、選手たちの背中を強烈に後押しする。
大会を支える香川県高等学校野球連盟の綿密な運営と、日本高等学校野球連盟が定める選手の健康管理・球数制限ガイドラインの徹底により、現代の高校野球は戦術的な交代劇がより一層シビアになった。エースの連投に頼る時代は終わり、継投のタイミング一つが生死を分ける。酷暑のレクザムスタジアムで繰り広げられる終盤の攻防は、まさにベンチの采配力が試される極限の頭脳戦だ。