彼の歴代のスタイルを振り返ると、その振れ幅の大きさに誰もが驚かされるはずだ。空前のヒットを記録した映画『キングダム』で見せた中華統一を目指す若き王・嬴政(えいせい)や漂の姿は、気品と凛とした佇まいが際立つ「ノヒゲ」の極致だった。
一方で、Netflixの大ヒット映画『クレイジークルーズ』で見せた軽妙な表情から、近年の作品で見せるワイルドな無精髭まで、その変化は自由自在だ。役に合わせた細かなデザインや密度の調整に至るまで、彼自身のビジュアル哲学が貫かれている。洗練された都会的な男から、傷だらけの生々しい男へ。作品ごとに全く異なる顔を見せる彼の表現力は、まさに圧巻だ。