長年にわたり日本のラーメン業界を見つめ続けてきた識者たちも、この現象に熱い視線を注ぐ。自ら数万杯以上のラーメンを食破し、日本ラーメン協会の理事としても活動する有名ラーメン評論家の大崎裕史氏は、激辛系メニューの進化について次のように分析する。
「かつての激辛ラーメンは、辛さの限界に挑むイベント的な側面が強いものでした。しかし、現在のトレンドは『旨味と辛味の黄金比』です。特に鉄火麺に代表される北海道発祥の激辛味噌スタイルは、ベースとなるスープの完成度が高いため、辛さの先にある深いコクをしっかり感じることができる。これこそが、一発屋で終わらず長年愛され続ける最大の理由でしょう。」