Q1:急性大動脈解離に前兆が全くない場合、普段の生活でどのように予防すればよいですか?
A1:明確な前兆がないからこそ、リスク因子である「高血圧」と「動脈硬化」を徹底管理することが唯一の予防策です。定期的な健康診断で血圧数値を把握し、高血圧を指摘された場合は放置せず降圧薬による治療を受けてください。また、禁煙の徹底、冬季のヒートショック対策(脱衣所やトイレの加温)、便秘の改善、十分な睡眠とストレス軽減を実践し、急激な血圧スパイクを防ぐ生活を心がけましょう。
Q2:背中の痛みが筋肉痛やぎっくり背中ではなく、大動脈解離によるものだと見分ける基準はありますか?
A2:最大の違いは「痛みの始まり方」と「強さの推移」です。筋肉痛やぎっくり背中は動作の瞬間に生じ、体勢によって痛みが和らぐことがありますが、急性大動脈解離は「何時何分」と特定できるほど突発的に激痛のピークが訪れ、安静にして姿勢を変えても全く痛みが軽快しません。さらに、痛みが背中から腰へ移動する感覚や、冷や汗、顔面蒼白、血圧の左右差を伴う場合は、大動脈解離を疑って迷わず救急車を呼ぶ必要があります。
Q3:救急車を呼ぶべきか迷った場合、どう判断すればよいでしょうか?
A3:「突然の胸や背中の激痛」が生じた時点で、救急車(119番)を呼ぶ基準に該当します。夜間や休日であっても、翌朝まで我慢したり自家用車で受診したりしてはなりません。もし自身の痛みが緊急を要するか判断に迷う状況であれば、救急安心センター事業(#7119)に電話して医師や看護師の判断を仰ぐ方法もありますが、意識が遠のくような感覚や呼吸困難がある場合は、1秒も争うため直接119番通報してください。